繊維製品品質表示法で示す毛とは羊毛以外にも山羊の毛や、ラクダの毛等も含まれるが、ここではとくに羊毛について解説します。
羊毛は、羊の体毛のことでウールとヘアとあり、ウールは細く、柔軟で、弾性に富み、表面はスケールとよばれるうろこ状になっている。ヘアは太くて粗く、弾性に乏しく、スケールが発達していないため絡み合う性質に乏しい。ヘアが混入した毛からは、良質の糸を紡績出来ないため、ウールだけをもつ羊を、品種改良で作り出そうと努力されている。
羊毛は、オーストラリア、ロシア、アメリカ、中国、ニュージーランド、イギリスなどで主に産出される。
温暖な時期に、剪毛(cutting)と呼ばれる刈り取り作業を行う。剪毛された羊毛は、ばらばらにならず、フリース(fleece)と呼ばれる毛皮のような形になる。羊体の部位によって、繊維の太さ、長さが異なるため、選別して使用する。
羊毛の性質は、強力はさほど大きくないものの、弾性に富み(天然繊維で最大といわれている)強力の小さい点を充分補って余りある。又、クリンプと呼ばれる細かい縮れが有るため、紡績しやすく、保温性が高い。スケールは、撥水性を与え、汚れを防ぐ。塩素処理(クロリネーション)することで、スケールがとれて、染色性がが良くなる。
羊毛は繊維の中でも比較的高価で、その価格は羊の種類や産地などでも差が出るが、実際は繊度によるところが大きい。繊度とは繊維の太さでマイクロ(μ)で表されている。また毛織物としては繊度に関する世界標準規格があり、その平均繊度でSuper
X'sとスーパー表示される。Xの数字が大きくなるほど高級な織物で、Super 170'sともなるとその風合いは極上のヌメリで、上品な光沢がある。
| スーパー表示 |
平均繊度 |
|
スーパー表示 |
平均繊度 |
| Super 80's |
19.5μ |
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Super 150's |
16.0μ |
| Super 90's |
19.0μ |
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Super 160's |
15.5μ |
| Super 100's |
18.5μ |
|
Super 170's |
15.0μ |
| Super 110's |
18.0μ |
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Super 180's |
14.5μ |
| Super 120's |
17.5μ |
|
Super 190's |
14.0μ |
| Super 130's |
17.0μ |
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Super 200's |
13.5μ |
| Super 140's |
16.5μ |
|
Super 210's |
13.0μ |
スーパー表示には、さらに細かい規定があるので、本家 ウールマーク > スーパー表示 を参照してください。
◆産地別品種
| 英国羊毛 |
シェットランド、ブルーフェイス、シロップシャー、チェビオット、ハードウィック、ウェリッシュマウンテン、ボーダーレスター、リンカーンロングウール、ティーズウォーター、UKロムニー、ジャコブ |
| オーストラリア羊毛 |
メリノ、クロスブレッド、ポロワース |
| ニュージーランド羊毛 |
ロムニー、ドライスデール、コリデール、ペレンデール、ハーフブレッド、クープワス、アンゴラ・ゴート |
比重・・・・・・・・・・・・・・1.32
引張り強さ・・・・・・・・・弱い、湿潤時やや低下
吸湿性・・・・・・・・・・・・非常に良い
保温性・・・・・・・・・・・・非常に良い
耐酸性・・・・・・・・・・・・良い
耐アルカリ性・・・・・・・・弱い
染色性・・・・・・・・・・・・酸性、ミリング、クロム、媒染、バット、インディゴ
虫害を受ける